公益財団法人東京都予防医学協会

健康増進支援Health Promotion Support

人間ドック受診者への支援

人間ドック時保健相談

人間ドックの受診当日は、普段よりも健康意識が高まり、自分の健康や生活習慣と向き合う絶好のチャンスです。
医師の診察後、当日の検査結果を参考に保健師が個別に保健相談を実施します。検査結果から自分の健康状態を理解し、健康増進への行動がとれるよう、ご相談させていただきます。
前年のドックで「要受診」「要再検査」になっていた方には、受診をされたか、再検査を受けたかどうかを確認します。
当日の結果、必要があれば受診勧奨します。「時々こんな症状があるんだけど、受診したほうがいいのかな?」など、日頃何となく気になっていること、不安に思っていることの相談にも対応します。
個別対応で小さな疑問にもお答えし、安心して次回のドックまでお過ごしいただけるよう支援します。

カラダ見える化コース

「体組成計で現在の筋肉と脂肪のバランスなどを様々な角度からわかりやすく数値化します。
筋肉は体力アップ、生活習慣病の予防・改善、体調を整えるなど重要な働きをしている運動器の一つです。
残念ながら、筋肉は加齢とともに減少していきますが、運動や食事の工夫で増やすことが可能です。
これからも元気に動けるカラダを目指して、結果票をもとに運動、食事面からパーソナルメニューをご提案します。
イメージ

人間ドックのお弁当「彩食健美膳」

ドックの昼食は、管理栄養士が考案した弁当を召し上がっていただいています。弁当の特徴は以下2点です。

毎年お弁当のテーマが変わる
例:金(筋)メダルを目指そう(2020年度)、金(筋)メダルを目指そう②(2021年度)、今日から減塩(2022年度)、こころを整える食生活(2023年度)、あなたのコマを上手に回しましょう(2024年度) 1食の目安となる栄養価に設定(カロリー600‐750kcal以下、塩分3g台、野菜は120g以上使用)
また、昼食時にお弁当のテーマに沿った動画を流しています。動画ではお弁当のテーマや工夫などについて管理栄養士がお伝えしています。
イメージ

地域・学校などにおける健康教室の実施

小児生活習慣病健診時の相談

子どもと生活習慣病

今、子どもたちの5人に1人は、「生活習慣病予備群」と言われています。
食生活の変化や運動不足など、ライフスタイルのさまざまな変化の波は、子どもたちにも大きく影響し、「肥満」「高コレステロール」の子どもは年々増えています。
一方、子どもの時に身についたライフスタイルは、大人になってから変えようとしても、なかなか変えられるものではありません。
このため、子どもの頃から自分の健康を意識し、健康な生涯を送るための知恵を体得する健康教育が今、一番求められているのです。
イメージ

本会の小児生活習慣病予防健診

「自分の体」を知ることから、健康教育は始まります。
近年、メタボリックシンドロームなど生活習慣が健康に及ぼす問題が取り上げられています。
本会では正しい食習慣や生活習慣を小児期から身につけることが生活習慣病の予防につながると考え、都内の公立小中学校および一部の私立学校について、年間約6,000件の健診を実施しています。
また、健診のみならず、受診対象者へのパンフレット配布や事後指導なども行っています。

栄養教室

管理栄養士による栄養教室を、子どもから大人まで幅広い年代に対応し開催しています。栄養教室には以下のような個別相談と違う特徴やメリットがあります。

  • 1回の開催で多数の方を対象に参加が可能である
  • コストが抑えられる
  • 参加者のコミュニティーができ、一人での目標実行よりも実行・継続ができる
  • 参加した記憶が残りやすく、行動変容につながりやすい

栄養教室は、基礎栄養、生活習慣病予防の教室、実践・実食・ランチョンセミナーなどを取り入れた食育を各事業所、学校、地域などの特徴に合わせて行っています。

  • 基礎栄養教室・・・情報が氾濫している中、正しい栄養学や食べ方を伝える教室
  • 生活習慣病予防教室・・・生活習慣病予防全般の教室や、病態栄養も含めた教室
  • 実践教室・・・(例)種類豊富なフードモデルを使用し、手に取ってその量などを実感してもらう教室
  • 実食教室・・・(例)用意されている食品から参加者が個々に食品を選び食べながら、バランス、カロリー、塩分を確認、自分の気付きの場として役立てられる教室
  • ランチョンセミナー・・・管理栄養士監修のお弁当(ドック受診者の方に提供しているお弁当)を取り入れた、食べながらの体験型教室
  • アルコール教室・・・アルコール体質検査を使用しながら、上手なアルコールの付き合い方について学んでいただく教室

上記以外にもご要望に合わせた教室開催が可能です。

運動教室

  • 情報機器症候群予防セミナー
    パソコン作業を中心としたオフィスワーク対策(情報機器症候群対策)の教室を行っています。
    パソコン作業だけでなく、タブレット端末などでの作業を行う時間が増え、眼精疲労、肩こりなどの情報機器症候群を訴える人が増えています。
    情報機器症候群を緩和するための作業環境の整え方、パソコン用メガネの着用、自覚症状の緩和につながる体操やストレッチなどを提供します。
  • 痛み予防・改善セミナー
    腰痛(頸肩腕なども含む)緩和・予防の教室を行っています。業務上での作業姿勢による筋骨格系疲労、関節などの痛みや不調などが問題となっています。
    特に、介護職、保育士、清掃作業員、事務職などの職種は、「腰」に関する痛みや不調の訴えが多いのが特徴です。
    しかし、腰だけでなく肩周辺やひざなどの痛みや不調を抱えている方が多いのも現状です。
    痛みや不調の緩和・予防対策として、安全に業務を行うために必要な体の使い方、負担の少ない作業姿勢、日常生活で気を付けるべきことなどを提供いたします。
    (「職場における腰痛予防対策指針2013」に基づいた、運動指導を行います)