貧血検査

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再び増えている子どもの貧血

豊かな食生活を誇るわが国では、貧血は「過去のもの」と思われてきました。
実際、本会が小学生から大学生までを対象に1966年から実施をしてきた貧血検査でも、当初25%にものぼった貧血の子どもの割合は着実に減少していました。
ところが、1990年頃を境に再び貧血の子どもが増え始めました。
治療を必要とする貧血の子どもが増えているのはもちろんですが、特に、中学生・高校生の女子で貧血一歩手前の「潜在性鉄欠乏状態」にある子どもが非常に多くなっています。
また、最近の研究では、潜在性鉄欠乏状態によって注意力や集中力の低下、学習能力の低下などが起こっていることがわかってきています。
ダイエットや食生活の偏りが問題となっている今こそ、貧血検査には重要な意義があると言えるでしょう。
貧血検査

本会の貧血検査

本会では約40年にわたり、中学校・高等学校の貧血検査を行ってきました。
現在は、都内の公立小中学校および一部の私立高校・短大・大学について、年間約4万件の検査を実施しています。

本会で行っている貧血検査でも、1990年代初期までは、貧血の生徒は減少してきましたが、女子においては1992(平成4)年頃から増加傾向となり、貧血や潜在性鉄欠乏状態の子どもが再び増えていることがわかります。