胃がん検診

食生活の変化や衛生環境改善、がん検診の普及による早期発見など、さまざまな理由により胃がんの死亡数は減少しています。 しかし、胃がんの罹患数は依然として多く、現在でも大腸がん、肺がんに次いで3番目に多いがんです。 胃がんは早期に発見すれば治療が可能な疾患です。 毎年、定期的に検診を受診し、早期に発見することが重要になります。

胃がん検診の方法

胃がん検診の方法には、胃X線検査、胃内視鏡検査があります。 現在、死亡率減少効果を示す相応な証拠があるとして、住民検診などの対策型検診および人間ドックなどの任意型検診では、胃X線検査と胃内視鏡検査が推奨されています。
また、胃がんリスクを判定する方法としては、ペプシノゲン法とヘリコバクター・ピロリ抗体検査法があります。
どの検査にも長所と短所があります。それぞれの年齢や身体能力に応じた検査を受けることをおすすめします。

胃部Ｘ線検査

X線を使って胃や十二指腸の異常の有無を観察する検査です。
バリウムと発泡剤（空気で胃を膨らませる薬）を飲用し、体を動かして胃の壁の表面にバリウムを付着させます。
胃の形や胃の壁の表面模様（凹凸）を写し出します。
異常があると、胃が変形したり、胃の壁の表面にバリウムが溜まったりはじいたりして、模様の異常として現れます。
胃がんだけでなく、胃潰瘍や胃ポリープなどの異常の有無も判定します。
検査の時にはいろいろな方向から撮影を行います。
体を動かしてバリウムを付着させることは、胃の細かい部分の観察にはとても重要です。
もし、検査に不安を感じる時には、遠慮なく担当技師にお伝えください。

胃部X線撮影を受診される方は、こちらの注意事項をご覧ください。

胃内視鏡検査

「胃カメラ」という言葉が一般の方にはなじみがあるかもしれません。「電子内視鏡」と呼ばれる細いスコープを用いて、その場でＴＶモニターの画像を確認しながら行う検査です。 内視鏡検査は主に2つの目的で使用されています。
1つ目は、胃Ｘ線検査の精密検査としての役割です。
2つ目は、胃Ｘ線検査の代わりに初めから内視鏡検査を検診として行う場合もあります。

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注意事項

• 高血圧・心臓の薬は検査の2時間前までに200ml程度の水で服用してください。
• 糖尿病の方は検査当日の朝の内服薬およびインスリンは使用しないでください。
  それ以外の内服薬や複数の薬が処方されていてわからない場合は、主治医等に確認してください。
• 当日の血圧が収縮期血圧（上）180㎜Hgまたは拡張期血圧（下）110㎜Hg以上の場合は受診できません。
• 装置の許容重量により、胃部X線撮影は体重130Kg以上、上部消化管内視鏡検査は体重135Kg以上の方は受診できません。
• 上部消化管内視鏡検査時に鎮静剤を使用する場合は、指にモニターを付けますのでマニキュア、ジェルネイルを外してください。

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