公益財団法人東京都予防医学協会

新生児の健診赤ちゃんの健やかな
成長を願って

赤ちゃんの健やかな成長を願って

元気いっぱいに生まれてきた赤ちゃんにも、生まれつきの病気がかくれていることがあります。
早くみつけて治療すればよくなるもの、必要な治療や管理を続ければ同年齢のこどもと同じように成長し、日常生活を送ることができるもの…。
本会では、それらの病気を見つけるために東京都の委託を受けて新生児マススクリーニング検査を行っています。
さらに、2023年4月より、都内で生まれるお子様を対象に拡大新生児スクリーニング検査を開始しました。
検査の対象となるのは、従来の検査では対象外となっている1疾患。(2025年3月現在)
経験豊富な専門医と協力して疾患が疑われる赤ちゃんや治療中の赤ちゃんの検査をしたり、よりよい検査のための研究や調査も行っています。

新生児の健診

新生児マススクリーニングとは

新生児マススクリーニングは、赤ちゃんの先天性代謝異常等の病気をみつけるための検査です。
検査で陽性を示した赤ちゃんは、専門医の診察を受けます。必要に応じた治療や生活の指導により、障害の発生を防ぐことができるのです。
この検査は日本全国で公費により行われています。
本会は東京都産婦人科医会と専門医の協力を得て、全国に先がけて1974年から検査を開始しました。
当初5種類の疾患を対象とした検査も、近年新しい検査法が開発され、検査できる疾患が大幅に増えました。2012年度からは19疾患を、2018年度からは1疾患追加して20疾患の検査を行ってきました。そして現在、東京都では2024年度から独自に6疾患を追加し、26疾患を対象に公費による検査が行われています。
本会では50年間でおよそ460万人のスクリーニングを実施し、病気が発見された子供たちは、適切な治療を受けて元気に育っています。

拡大新生児スクリーニング検査

拡大新生児スクリーニングとは

「拡大新生児スクリーニング検査」とは、新たに早期発見・早期治療が可能になった疾患をオプションとして有償で検査するものです。
公費で行う通常の新生児マススクリーニング検査の対象疾患ではないものの、この検査でわかる疾患は、発症前に発見し治療開始時期が早いほど高い治療効果を得られることがわかっています。
大切なお子様の未来のために、拡大新生児スクリーニング検査の受検をご検討ください。